将来企業でプロダクトデザイナーを目指される方を募集!

グランガルルの春ゼミも4日目。
今日はかつての教え子で沖縄県立芸術大学をこの春卒業して
プロのデザイナーとしてこれからやっていく先輩が来てくれました。

僕とはまた違った視点で生徒たちの作品を講評してくれて、
みんなの刺激になったのではないかと思います。

講評が終わったあと彼女に言われたのですが「たけさんめっちゃ指導が優しくなりましたね〜。」と。年の功ってやつですかね。(笑)
 もちろんそれだけではなくて、以前のアトリエではプロの新人デザイナーを育てるのと同じレベルでやっていたので、何度でもうまくいくまでやり直してもらっていました。新しく設立したグランガルルでは、少し光が見えてきたところでOKを出し、より良くなる方法をいくつか提示します。そこから何を選ぶかは生徒自身に選択してもらうという方針に変更しています。

 レベルを落とすつもりはないのですが、「太陽と北風」でいうところの太陽だけでも、今は人は伸ばせる気がしています。そういった意味で、ここには心優しく情熱的な講師だけを揃えるつもりです。






 一般的にアトリエは女の子が多く、男子生徒が少ないのですが、グランガルルでは男子比率がとても高いのが特徴です。それは、僕がプロダクトデザイナーという工業デザインのプロだからだと思うのですが、地方でプロダクトデザイナーで美大受験の予備校も運営している人間は滅多にいないため、他県からも毎年何人も受講に来られます。

 僕は大手メーカーで家電製品をデザインしていたのですが、プロダクトデザイナーという職業は、美術大学の中の理系とも言えるような学科です。企業やメーカーのデザイン室に入って仕事することが前提のような学科で、エンジニアや企画と同じく、企業の商品戦略を担う部署で活躍します。例えば車やバイク、家電製品やスマホ、ロボット、楽器、おもちゃ、スポーツ用品、時計、メガネ、食器、文具、雑貨などあらゆる身の回りの製品をデザインします。また、大きなもののデザインでは船や橋、電車や医療機器などといったものまですべてがプロダクトデザイナーの仕事です。

 企画部門が商品の概要を考え、エンジニアが機構メカニズムを考える。そしてデザイナーがそれを形にします。企業内のプロダクトデザイナーは大企業では300人を超え、中小企業でも結構な数のデザイナーを必要とします。一人のデザイナーが1商品のデザインをして、図面まで引くにはかなりの時間がかかります。日本の中で毎日生まれる新商品は途方もない数になりますので、プロダクトデザイナーの数も膨大な人数になっています。



 子供の頃絵や工作が好きで、進路に悩まれている学生の方がおられましたら、そういった職業があることを知ってもらいたいと思っています。


 グランガルルと他のアトリエ(画塾)との一番大きな違いは、
多くのアトリエは油絵や日本画など芸術家の方が指導をされておられますが、グランガルルではデザイナーが指導をしている。ということが大きな特徴だと思います。プロとして仕事をしているデザイナー講師が卒業後の生徒さんへ就職のサポート講座を無償で行なっています。
 
 ちょうど今、今まで指導してきた生徒たちから毎日のように就職試験のアドバイスを求めて連絡がやってきます。やっと受験が終わったところですが、今度は卒業生サポートの指導に毎晩追われています。(笑)

 もちろん、僕が指導した生徒たちへの就職サポートは無償でおこなっています。大学は(特に国公立)は就職のサポートは学生が期待するほど行ってはくれません。基本的には自分で頑張ってください。というスタンスです。武蔵野美術や多摩美術大学クラスになると流石にいろいろとサポートメニューが用意されていますが、個人個人に手取り足とりというわけにはいきません。

 そこで、グランガルルでは、うちの卒業生たちへの就職活動のサポートを強力に行なうことにしています。「大学に送ったらそれで終わり」というスタンスはとりたくないと思っています。僕はプロのデザイナーやクリエイターを育てるためにアトリエ運営を行なっているので、最後まで責任を持ちたいのです。

 「1円にもならないことで何かあって、責任を取らされたらどうするの?」と、僕を心配してみんなが言ってくれます。でも、なんのリスクもなく責任を取ることを恐れるような関わり方しかしなかったら、人は育たない。守りは緩やかな衰退しかもたらさない。様々な経営や教育に関わってきてそれだけは経験的に確信を持っています。



 有名な美大に入ったら、それで有名企業のデザイナーになれるほど甘くはないので、大学に入ってからが本当の勝負だと思っています。この夏にはグランガルル卒業生のためのパリでのデザイン研修を本格化させていきます。パリでの研修は企業の入社試験などを踏まえた本格的な内容で、大学でもなかなか行えないレベルのものです。ぜひ、卒業生の方は参加してください。またそちらの案内もしたいと思っています!

 というわけで、今年の8月後半は大学生になった卒業生を連れてパリに行っております。日本を不在にはしますが、4月より新たに武蔵野美術大学出身の講師が2名加わりますので、アトリエの指導はご心配なく!



















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