春ゼミだより_岡山駅前の画塾グランガルル

 今日の春ゼミでは、なぜデッサンが必要なのか?
といったことの流れを知ってもらうために、花のデッサンから記号化の演習(具象表現から抽象表現の意味)をおこないました。

 指導方法はお見せできないため今日は写真はありませんが、
合わせて今日は「人は何を持って美しいと感じるのか?絵や作品の何に対して価値を持つのか?」といった内容を噛み砕いて初心者の方でも理解してもらいやすいように講義と実習をおこないました。


 すべての物事に共通して大切なことですが、物事は基礎を習う前に「その本質」を知るべきだと考えています。そしてすべての物事に存在する法則を自分で見つけだすための方法や考え方をほんの少し学んでおくと、それだけでその子は一生食べて行けるようになります。

 グランガルルのこども教室「北欧式の図工教室・図工パーク」ではその理念をもとに4才からそういったことの基盤となることを主目的として運営しています。美術という小さな枠組みではなく、もっと広い意味での教育というものに貢献できたら良いなあと思っています。僕自身たくさんの国々の教育を見てきましたので、いろいろな物差しを持っています。そういった経験で得た知識をたくさんのこどもたちにみせてあげて、その中から自分に合った考え方やものの見方を選択していって欲しいですね。

 「答えは1つじゃない」でもたくさんの異なる考え方を知らないと、この日本という小さな国の中では、自分では個性を出しているつもりでも実は同じようになってしまいます。

 
 昨日、小学校からの友達でアメリカ人(半分日本人)の幼馴染と会っていました。彼にとっては僕は岡山県という地方で、数少ない国際的な価値観を共有できる友になっています。彼は岡山で子供の頃を過ごし、大人になってからはしばらくアメリカで暮らしていました。彼は親の会社を継ぐために日本に戻ってきたのですが、さすがに迷ったそうです。彼の気質はアメリカ人なのでジョークを交えた会話の流れや、時々日本人には直球すぎる発言など岡山ではなかなか受け入れられなくて随分苦労をしたそうです。
 「国際的な感覚を持つひとは日本ではみんな東京に集まってしまうし、保守的なひとばかり地方に残る。東京が優秀な人材を独占してどんどん景気が良くなり、地方は人材も財政も疲弊する一方」彼とはついそんなような会話になってしまうのですが、きっと普段から思うことは同じなのかなあ。と。


 岡山の駅前に巨大なイオンモールが出来ました。地下街も人気ブランドのお店ばかりです。でもそのほとんどが東京資本です。イオンモールの開店まえにはかつて僕も学生時代にアルバイトでお世話になった東京の乃村工藝社という大手さんと、名古屋にあるスペースさんなど県外の大手や有名どころがすべて仕事を受けおっています。岡山の出店者さんたちはお金を払うばかり。東京がすべてを吸い上げる。その流れを少しでも変えたいし変える!。。と孤軍奮闘しながら未来の人材を今日も育てています。

 2015年日本人10人に4人は首都圏に住む人になったといいます。そんな一局集中で幸せな生き方ができるのかな。と思います。僕も東京、大阪とそれぞれの街で暮らしてから岡山に戻ってきたユーターン組です。岡山で海外と仕事する。そんな自分で決めた生き方のコンセプトを実現しながらやってきました。

 自分が望み、普通に努力をすれば人は必ず夢に近づくことを知ってほしいと思います。夢は100%叶わなくても、欲張らなけらばその半分くらいは叶うものです。それは十分すぎるほどとても幸せなことだと思います。




もうすぐ夜桜が咲きます。


アトリエのみんなと美しい旭川でもいきましょう。











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