美術大学でアニメ・漫画とグラフィックデザインのどちらを選ぶか迷っている皆さんへ

美術大学の進学で
アニメ・漫画とグラフィックデザインの
どちらを選ぶか迷っている皆さんへ

Q:アニメとデザイン、どちらを学んだら良いですか?

A:どちらも学ぶ。


こんにちは!
岡山の美大受験予備校グランガルル代表 デザイナーの竹岡です。
上記のタイトルは、進路相談でよくある質問の1つです。

本人は「アニメや漫画をやってみたい。」
保護者の方としては「そんな夢見たいなことを言ってないでグラフィックデザインやwebデザインなど、ちゃんと生活できる学科にしてほしい。」といったご希望をお聞きすることが多いですね。


でも安心してください。
アニメーションの技術で就職出来る職種の幅は随分と広がっています!



アドバイスをする前に、まずは業界の現状、時代の流れをご説明する方が早いかなと思いますので、簡単にまとめてお話ししたいと思います。

この2,3年で劇的に移り変わっている。

ということをはじめに申し上げておきます。
4,5年前に仕入れた知識では到底正しい進路指導はできません。
それくらいクリエイティブな業界、特にグラフィックやアニメーション、ゲーム業界の変革は早いのです。


 アニメーション業界で言えば、手描きとCG(コンピューターグラフィックス)のコラボが随分と進みました。もはやどこまでが手描きでどこからがCGなの? 一般の方には見分けがつかないレベルです。
3DCGも進化してきました。アニメ制作会社での分業と高効率化に伴って、帰宅時間は早くなりCG化を進める会社は劇的に残業が減ってきました。ネットフリックスなどWeb配信系の企業の台頭で収支も良くなり給与の改善も進んできました。

 また中国のアニメーション制作会社のレベルがこの1年で驚異的に上がってきました。日本のアニメーション業界は間も無く追い越されそうな勢いです。家電やスマホのように、10年後にはアニメといえば中国の時代がやってくるでしょう。実は実力のある日本人たちが中国企業にどんどん引き抜かれています。中国の方が実力主義でアニメ制作に関する給料が高いからです。
先日、TVで日本のアニメは「低コストでハイクオリティーが売り」というような放送があり、「低コストは売りじゃない!」とアニメ制作の現場からブーイングが出たとか。。単に人件費のコストカットをしてるだけと。


では、日本のアニメ制作の仕事を目指す人には、どんな将来の可能性があるのでしょうか?

【東京や海外で働きたい人の場合】
1. これからの時代、海外での仕事も多くなってくると思います。
 中国だけでなく、アジア諸国では日本人からアニメーションを学びたいと言う要望が、うちのアトリエも含めて山ほど問い合わせがあります。つまり世界では日本人指導者のニーズがあるのです。高給取りの可能性も十分にあります。

2. アニメーション制作の仕事はさらに増えていくことでしょうから、3DCGを取り入れるなど、時代の波に乗っている会社で働くのはありかなと思います。給与も労働時間も良い方向に変わっていくことでしょう。

3. ゲーム会社でアニメーション担当する。アニメの技術はゲーム業界でも使えます。教え子が一人任天堂に入社しました。ゲーム業界には大手企業もあり収入、福利厚生ともにとても良いです。



【岡山など地方で働きたい人の場合】
「グラフィックデザイン」と「アニメーション」の両方を学ぶことが重要かなと思います。今のところ岡山にはアニメーションの制作会社はありませんが、アニメーションの技術を使った仕事ならいくらでもあります。

1. 岡山でグラフィックデザイナーの仕事をする。
 webやSNS広告に使用する動画アニメのニーズは、今後どんどん高まっていくでしょう。岡山の会社でもすでに印刷物の制作は廃れ、SNSなどWeb系制作がグラフィックデザイナーの仕事の主流になってきています。ショートムービーや3DCGの制作も地方のグラフィックの会社でどんどん制作するようになるでしょう。


2. 半分フリーランスで行く。
 これ実は結構ありな話です。
一昔前ならフリーランスと言えば低所得みたいな感じでしたが、今では欧米のようにフリーランスの所得が高くなり、豊かに生きている人が多くなっています。2020年からは政府も後押ししてフリーランスの税金が安くなります。

 通販などECサイトの発展でWebデザインの人材はどこの会社も欲しがっていますが、求人してもなかなか人手不足で人材が集まらないのが現状です。
仕事としてはWebなどのグラフィックデザインの仕事をし、ダブルワークで好きなアニメーションの仕事をする。ということも今の時代ではできてしまうのです。
うちの講師も月の半分くらいは指導に来ていますが、残りはフリーランスでグラフィックや漫画の仕事をしています。また漫画は出版社を通さなくても自分で売れる時代になりました。意外とみんな売れてます。下手な仕事をするより結構良い収入になっていますし、何より本人たちが楽しそうです。
出産などで仕事を辞めた後でも在宅でいくらでも仕事が可能で、夢と生活の両立という面では決して悪くない生き方の選択肢です。


講師で上記のようなことを話し合った結果、

これからの時代は様々な分野が融合していく。

だから2020年1月より名門画塾グランガルルでは、

「グラフィックデザインと、アニメーション漫画のどちらも学べるようにしよう」ということになりました。

もちろんプランニング(企画)も教えます!

【デザイン&漫画アニメの両方学べるコース】
中等部:月3回コース
高等部:土日祝コース、フルコース
高卒:土日祝コース、フルコース




グランガルルの特徴は、「デザインの仕事をしてきた人が未来のクリエイターを育てる。」ということに重きを置いています。
たくさんの失敗と成功経験、それに業界の動きを知っています。生徒さんへの進路指導は、冷静かつ最新の情報でなければならないと思っています。

地方のアトリエで単にデッサンや絵を描いていたのでは、これからの時代、未来は開けません。
ヨーロッパなど海外の世界ランクの美術大学では、どこもデッサンの入試などはとっくに廃止されています。デッサンではクリエイターの資質は測れないからです。新しい時代の考え方を学びたい生徒さんには、たとえ中学・高校生にでも日本の大学以上のことを教えていきたいと思います。

クリエイティブな僕らの業界にも、成功している人は星の数ほどいるのですから。
上の生き方、上流のライフプランを目指してくださいね!






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