デザイナーになれるかどうかは「プロになるという覚悟があるかどうか」です。

今日は、いよいよ岡山県立大学や静岡文化芸術、筑波大学など国公立大学の前期入試です。

グランガルルからも多数が挑戦します。
最後のアドバイスは「積極的に。。」という言葉を贈りました。
我々クリエイターの世界は、積極性を常に持たないとプロになれません。次はこんなもの
を作りたい!あんなものを作りたい!という作りたい欲がとても大切だからです。
無難にこなすのではなく、果敢にチャレンジしてきてほしいと願っています。


グランガルルは、かなり自由なアトリエです。受講時間も自由、疲れたらアトリエのソファで寝るのも自由、音楽を聴くのも自由、学校の勉強や宿題をするのも自由、お腹が空いたらキッチンで何かをつくることも自由です。

すべては生徒自身の自主性によって運営されています。
ただし自由には定義があり「他人の自由を奪わないこと」。つまりは迷惑な行動はNGということだけは大人のマナーとしてあります。



「自由にしていて大丈夫? みんな楽しそうなのはいいけど大丈夫?」ということをよく言われます。

 グランガルルでは講師を先生とは呼ばせません。我々は先生ではなくプロのデザイナーとして、後進を育てるつもりでアトリエ運営をおこなっているので、社会人と同じように名前で呼んでもらっています。大人として対等に扱うことで、自主性は自然に生まれるとも思っています。

 我々はデザインの現場でたくさんの仕事をしてきました。厳しいこともたくさんありました。若手デザイナーの指導もたくさんしてきました。ですから、あまいだけの指導ではプロになれないことを痛いほど知っています。生徒たちに何を伝えるべきかな。。と、いつも思案していますが、1つは社会はビックリするくらい厳しいってことをなんとなく伝えたいと、あの手この手でゆるやかに話しています。そして、それに対する覚悟と備えがあれば、乗り越えられるし意外に余裕で戦えるということを知ってほしいと思っています。このことを知ることで、若い子は自主的に必要な技術を身につけて備えようとしてくれます。
 

 ガルルのアトリエでは怒ったり厳しい指導は全くありません。その代わり作品のクオリティーへの要求や判定(ジャッジ)はプロと同じようにはっきりさせます。「これはダメだね。これはいいね!」「これなら試験に落ちるよ。これなら合格するよ!」
「いいね。よくできたね。」と褒めるだけならすごく楽なのですが、誰かが現実をつきつけなければいけない時もあるし、覚悟を迫らなければならない時もあります。そしてダメでもまた戦えばいいということを真っ向から教えなければいけない。そう思っています。


 10年以上アトリエで生徒たちを指導してきて、年々生徒たちのメンタルが弱くなっていくなあと感じています。「大学に落ちたら人生がおしまいだ〜」って本気で思ってる子が結構たくさんいます。志望校に合格するのは大事なことですが人生の目的ではない。
 僕らの頃は「大学に落ちたら1年は浪人して上位校を目指す。それでもダメなら海外に行って修行を積んでやる!」大学に入ることが目的ではなく、一流のデザイナーになることが目的でした。そのためになるべくレベルの高い美大を目指し、ダメなら他の方法で一流のデザイナーを目指せばいい。そういう人生の目標があっての大学受験でした。だから、もし大学受験に失敗しても人生が終わるなんてことは思いもしなかった。確かに良い美大に入ってレベルの高い人たちの中で切磋琢磨すれば、大手企業などへは入りやすくはなるでしょう。でも、第一志望校に落ちたからといって一流のプロになれないのか?というと全く違います。


 プロになれるかどうかは「プロになるという覚悟があるかどうか」です。
ただ、それだけだと僕は思っています。その覚悟があるからこそ結果としてグランガルルは良い合格成績が出せていると思います。


僕は先生ではない、
生徒の将来に責任を持ちたいと思っているプロのデザイナーです。
大学に進学させたら仕事は終わりだと思っていません。ですから全力で就職活動のサポートや海外研修も自費でやっています。
もし、高みを目指したいと思うなら
僕がヨーロッパに行く時に一緒についてきてください。
世界の広さを教えましょう!






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