「世界の美術大学について」岡山の美大受験不思議予備校グランガルル

グランガルルでは、世界の美術大学ではどのような考え方で講座が行われているのか?

どんな美大入試があるのか?
といったことなど時折生徒たちに伝えています。

2015年に初めて世界の美術大学の格付けが行われました。
そこで今日は、2016年版の世界の名だたる美術大学を少し紹介したいと思います。




美術・デザインの分野においての世界ランキング1位は
やはりイギリスの「ロイヤルカレッジ オブ アート」です。
ここは世界中から優秀な学生が集まってくる名門中の名門。世界の美術教育関係者で知らない人はいません。


2位はアメリカの「マサチューセッチュー工科大」
Integrated Design & Management (IDM) is dedicated to enabling the learning and development of extraordinary, innovative leaders who will bring new levels of creativity, vision, and integrity to business and society.
要は、デザインと経営と工学を統合的な学ぶという僕が理想とする教育です。さすがはアメリカという感じですが美術大学という枠ではなく、もっと大きな意味での最先端のデザイン教育を行なっています。


3位は「ロードアイランド・スクール・オブ・デザインRhode Island School of Design」アメリカの純粋な美術大学の最上位校と称されています。


4位は「Parsons School of Design at The New School」パーソンズデザイン大学(美術大学)です。名前にある通りニュースクール大学の傘下にあるファッションデザインで有名なニューヨークの美大。日本では美大は必ず「美術大学」という名称で呼ばれますが海外ではデザイン専門の大学は「デザイン大学・デザインスクール」と呼ばれます。


5位は「University of the Arts London」アーツ オブ ロンドンも有名です。ただ、ここは1つの大学ではなくロンドンに点在する6つの比較的小規模で専門性の高い美大の総称になります。それぞれ得意分野や専攻が異なります。教え子が1名留学中で少し前にロンドンまで会いにいきました。
1 セントラル・セント・マーチンズ
2 ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション
3 チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ
4 キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ
5 ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション
6 ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アーツ



ここまで来ると、みなさんは日本の美術大学のランキングが知りたいと思われるかもしれませんが、世界ランキングの50位以内に日本の美術大学は1校も入っていません。
これが世界と日本の実力差の現実だと思います。





このランキングが出るほんの少し前に、東京の有名美大で国際的な動きをしておられる先生方とお話しをする機会がありました。その時「世界で10位以内とは言いませんが30位以内に入れる日本の美術大学はありますかねえ? 僕は無いと思うのですが。。」と聞いてみました。その返答として「いやあーー。。無いでしょうね。。」という僕と同意見の返答が返ってきたのを覚えています。



なぜ、岡山という地方の美術予備校で「夏のパリ校・デザイン研修」を主催しているのか?ということをなんとなくでも感じて欲しいと思います。



日本の企業も、優秀ならばデザイナーの国籍を問わなくなってきています。日本の会社から日本人デザイナーが駆逐されないよう、世界を見据えてやっていきたいと思います。



※ロイヤルカレッジオブアートは、後日この外部の格付けに対して大学内で揉めたらしく、少しランクが下がりました。でも名だたる名門校であることに変わりはありません。また、テクニック的なことだけならば、日本の上位美大も負けてはいないと個人的には思っています。ただし、経営やブランディング、国際化といった統合的なことを学ぶのが世界で言うところの大学ならば、日本の大学は弱いと言わざるを得ないでしょう。

















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