美術大学を志望するか迷っているみなさんへ

美術大学を志望するか
進路に迷っているみなさんへ

グランガルル講師デザイナーたけきよ



美大を目指す時、最初に感じる不安は「自分なんかが美大にいけるのだろうか?美大ってすごく才能がある人が行くところなんじゃないだろうか?」
おそらく、多くのみなさんが一度は頭をよぎったことではないでしょうか?

アトリエで指導していてよく言われることは、「たけさんは最初から描けたんでしょ? たけさんは出来るからなあ。。」と。
でも実際は、僕は高校3年になってから急に美大を目指すことを思いつき、
しかも理系にいて美術部ではなく弓道部に励んでいて、
先生の勧めで急遽入った美術部に馴染めずってな感じでした。

そこで、慌てて行ったアトリエでは周りのみんなが上手すぎて気持ちが玉砕。
でもなぜか絶対に武蔵野美術大学に行きたいと思ったので、真っ直ぐ進み見事に現役では玉砕しました。(笑と涙)


浪人になって東京の大手予備校に入学した時、同じ武蔵野美術大学の立体デザイン学科を希望する生徒だけで100名以上。「えっ??て」かなりびっくり。
ちょっと遅れていっただけで教室は満室。時々廊下からモチーフを眺めて描く羽目になってました。

武蔵野美術大学の当時の競争倍率は27倍。100名受験して合格者は僅か4名というそんな時代でした。だから周りからは無理じゃない?っと散々言われました。(笑)




東京の大手予備校に勇んで臨んだ最初の講座では、夕方になって講評があり順位がつけられました。今でも忘れませんが、その時の順位が100名中最後から3番目。(涙&笑うしかない)でした。
上から4人しか合格しないのに、100人中最後から3番目????
頭の中は エラー エラー エラー。現状把握不能でしたね。




でも少し呑気な性格が幸いしてか、まあ何とかなるだろうと思い直してとにかく朝7時からは学科の勉強をし、朝10時から夜まで作品を作り続けました。
そうこうしているうちに夏休みになって少し順位も上がり(それでも真ん中より下)でしたが、とにかく作品作りは楽しかったのでとにかく考えるより作り続けました。
そして9月になって未だどうにも色彩構成がうまくいかないので、
予備校を1週間休んで色カード(絵の具を混色して単語カードに塗り自分独自の色見本)を作ることに集中しました。
1週間夜通しで作った色カードの数はおよそ3000枚です。


さすがに色彩の法則が見えてきました。その直後、臨んだ予備校での実技模試で生まれて初めて色彩構成で一番を獲得しました。
本当に気持ちよかったですね。この成功経験からぐんぐんと実力がついたように思います。
今アトリエで教えている色彩の法則も、当時19歳だった僕が考え出したものです。
その後プロになってからもその法則はずっと役立っているので今でも後輩たちに指導しています。




そして本番の入試では、あれほど無理だよと言われた憧れの武蔵野美術大学に入学できました。
就職活動でも、数人しか採用されないところに100人の応募者がある難関も無事突破しました。


僕はいつも思うのですが、
「謙虚な姿勢と、たった1つの成功体験」があれば、若い子はほっておいても自ら成功へと向かいます。だからグランガルルでは、いつもすべての生徒にこのことを何とか伝えたいなあ。と思って四苦八苦しています。

いくら経験値を積んでも、生徒の数だけ方法論は違って苦労は絶えませんが、そんなこんながとても楽しくもあります。


ですから、

美術大学を志望するか進路に迷っているみなさん、自分に才能があるかどうか迷っているみなさん。
迷ったら、とにかく進んでみてください。

違ったなと思ったら、その時補正すればいいんです。人生はいつだって何度でもやり直せばいいだけなんです。
失敗はありがたいほどたくさんの経験をくれます。
何一つ無駄になることなんてないのだから。


2015年9月14日 未来のクリエイターたちへ。
たけきよ



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