今夜はクリスマス会です。 高校1,2年生たちが先輩たちのために、朝からうちに押し掛けてきてケーキづくり。 飾り付け、料理、イベント担当と張り切っています。 高校生の時代は生涯で一度きり。 学校の部活、アトリエのイベント、ボランティア、友人との遊び、どれも大切なものだと思います。大学生になると高校生までのような学生生活は終了し、身の回りの世界は一変します。 ですから、高校生活も大切にしてほしいと思うのです。 受験で絶対に現役合格!という風潮ではありますが、美術大学受験で、推薦入試や上位校を狙うには、部活や学校生活を犠牲にしなければならなくなります。早くからアトリエに通い、何年も実技演習をしていれば別ですが、基本的には塾も部活も辞めて実技に専念した人が推薦入試では圧倒的に合格します。でも、僕は長くこのデザイン業界で仕事をしていて、出世する人たちにある法則があると思っています。それは部活動やサークルに積極的に参加した人、現役合格した人より浪人した人、しかも2浪した人や大学に入り直した人が幹部クラスになることがとても多いのです。 結局、社会にでるまでの人生経験の多さと、人生をじっくり考える時間の多さが、その後の人生の所得に大きく影響してくると思っています。実は僕もアトリエの仕事を始めた当初は現役合格にこだわっていましたが、その後、無理やり現役合格させた生徒さんたちが、大学で苦戦する姿を随分みてきました。その反対に1浪して基礎力を十分身につけた生徒さんは、大学で参考作品を出し続けるといったポジションのまま卒業していきます。 「大学入学時のレベル差は在学中に埋まらないね。」と昨日、他の講師と話していたところです。実力不足での進学は就職活動を直撃します。上位の会社に入ってデザイナーになる場合と、そこそこの会社では、生涯年収は1〜2億円は軽く差がついているのが現在の現実なのです。 とりあえず進学というのがどれだけ人生のリスクを負うのかを、今一度考えてみてもらうことは決して投資という概念からも、無駄にはならないと思っています。 むろんグランガルルでも早くからアトリエに通っていただき、十分な準備時間がある生徒さんは現役合格すべく指導を行っています。ただ、人生にとっての大切な時間はなるべく削りたくないとも思いま