美術大学の入試問題について色彩構成編その1

美術大学の入試問題には
デッサンと色彩構成が一般的に多くあります。

色彩構成はデッサン以上に各美術大学、各学科ごとに採点基準がそれぞれ異なります。

受験生にとって、採点基準(評価基準)が異なるということはかなり大変なことです。
ただでさえ学校の授業、学科の入試対策、デッサンと勉強しなければならないのにさらに色彩構成の試験があるなんて。

美術の大学にいくのだから当然と言えば当然です。色彩の勉強はちゃんとがんばりましょう。色彩の試験があるのには合理性があります。「色は脳が見分ける」という有名な言葉がある通り、色彩の感覚は絵の具を混色(調色)したりして考えて見比べること、さらにそれを太陽光でみたり、蛍光灯の下でみたりと様々な光源で違いを確認したりすることで、一般人より色に関する大脳が発達して、より多くの色が見分けられたり、パターンを選別できるようになります。

ですが、これが最もよく発達するのが高校生くらい。個人差はありますが体力と同じで大学生にもなると徐々に落ち、20代半ばまでに見分けた色が、その人の一生の色覚を左右します。20代半ばに色覚の最高潮を迎えた後は、通常の脳細胞と同じく色に関する細胞も減っていく一方です。人は年齢とともに、次第に色が見分けられなくなっていきます。(じょじょに減るので本人は気づきませんが..)

つまり大学受験前に色彩の基礎をしっかりやっておかないと、色音痴になりやすいわけです。クリエイターにとっては致命傷にもなりかねませんね。


画塾グランガルルでは、講師デザイナーのたけきよが考案した独自の混色学習法によって、色調の基本となる色感を身につけてもらっています。
色は単体ではなく、1つのグループで1つの色として認識し使うようにします。自然の中にある美の法則を理解し再構築するわけですね。

文章に書くと少しむずかしいように聞こえるかもしれませんが、実際に指導のもとやってみると案外できるものですよ。

グランガルルでチャレンジしてみてくださいね。

つづく。






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