徹底して手描きする
基本ポリシーとして、素材は「徹底して手描き」する。
というのがあります。
手で描くという行為は、
【作者本人がモチーフ(対象となる素材、人、動物、植物、生物)から感じたものや、情報(美しいラインや、面白い造形リズム)】を
個人的な好き嫌いで選択して、表現しているということなんです。
分かりやすく言うと、「自分が気になったものだけを選んで描いている」んですね。
それを個性といい、作者の独自性のもととなるものです。
それは本人だけのもので、同じモチーフを見てもみんな違う答えがある。
だから、
手で描かなくてはいけないんです。
アトリエでは、年間に何度も彫塑「手や野菜」の講義があります。
実は、意外に多いんですよ。
バーチャルな情報が多い時代で、そういったデザイン業務に関わっていくであろう
未来のクリエイターたちには
「現実のものを観察して、理解して、再構築する力」が
今まで以上に求められると考えているからです。
「立体を制するものは、すべてを制する。」というのがうちのアトリエの基本です。
立体認識が甘いと、ビジュアル表現もとっても浅い表面的なものになってしまいます。
よくアトリエで生徒たちに言ってるんですが、
デザインの基本は、芸術家や工芸家の人たちが何千年にもわたって培ってきた英知を体系的に学ぶことなんだよ。と
個人的には、絵画や彫塑といった伝統手法、工芸といった素材知識、現代美術などのコンセプト、そして最新のデザインなどが総合的に学べる学校をおすすめしています。これは、すごく大事だなあーと最近とくに痛感します。学校を卒業して10年、20年先を真剣に考えた時、大きな違いが出てくると思うからです。
デザインと芸術は一対です。
決して、別々のものではないんだと言うことをよく理解して
楽しく学んでいってください!